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AppleシリコンMacでWindowsアプリを使いたいと思ったことはありませんか?Boot Campが利用できないAppleシリコンMacでは、仮想化ソフトが必須です。この記事では、代表的な仮想化ソフトであるVMware FusionとParallels Desktopについて、インストール方法から使い勝手、どちらがどんなユーザーに適しているかまで徹底的に解説します。
従来のIntel製CPUを搭載したMacでは、Boot Campを利用してMac上にWindowsをネイティブ動作させることができました。しかし、AppleシリコンMacではBoot Campが利用できないため、仮想化ソフトを利用する必要があります。
仮想化ソフトとは、MacのOS上に仮想的なWindows環境を構築し、その中でWindowsを動作させるソフトウェアのことです。これにより、Windows専用のアプリやゲームをMac上で利用できるようになります。
Mac向けの仮想化ソフトには、無料のものから市販ソフトまで複数存在しますが、ここでは代表的なVMware FusionとParallels Desktopについて解説します。
VMware Fusion
VMware Fusionは、VMware社が提供する仮想化ソフトです。元々は有料ソフトでしたが、2024年5月に個人利用目的での無償化が発表され、2024年11月には商用利用も含めて全てのユーザーへの無償化が発表されました。
VMware Fusion Proは、高機能なPro版が無料で利用可能になった点が大きな魅力です。DirectX 11に対応し、Windowsのゲームも一部動作します。
Parallels Desktop
Parallels Desktopは、Parallels社が提供する仮想化ソフトです。AppleシリコンMacへのWindows 11インストール方法として、Microsoftが公式に承認している唯一の仮想化ソフトです。
Parallels Desktopは、macOSとの連携機能が充実しており、WindowsアプリをあたかもMacのアプリのように利用できるCoherenceモードや、MacとWindows間でのファイル共有が簡単に行える点が特徴です。
VMware Fusionをインストールする手順は以下の通りです 。
Broadcomアカウントの作成:
VMware Fusionをダウンロードするには、Broadcomのアカウントが必要です。Broadcomの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。 2. VMware Fusionのダウンロード:
BroadcomのサイトからVMware Fusionのダウンロードページにアクセスし、最新バージョンのVMware Fusionをダウンロードします。 3. VMware Fusionのインストール:
ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の指示に従ってVMware Fusionをインストールします。ライセンスキーは不要で、個人使用のライセンスを不要を選択してインストールを完了させます。 4. アクセシビリティの許可:
VMware FusionがMacで動作するために、システム設定でアクセシビリティの許可を行います。
Parallels Desktopをインストールする手順は以下の通りです。
Parallels Desktopの入手:
Parallels Desktopの公式サイトまたはAmazonなどから、最新版のParallels Desktopを入手します。 2. Parallels Desktopのインストール:
ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の指示に従ってParallels Desktopをインストールします。 3. Windows 11のインストール:
Parallels Desktopのインストール後、Windows 11のインストール作業に移ります。Parallels DesktopはWindows 11のダウンロードから初期セットアップまでをほぼ自動で行ってくれます。
VMware Fusion、Parallels Desktopどちらの場合も、Windows 11のインストール方法はほぼ同じです。
インストール方法の選択:
VMware FusionまたはParallels Desktopを起動し、Windows 11のインストール方法を選択します。ここでは、ISOファイルがないことと、プロダクトキーを持っていないことを想定し、MicrosoftからWindowsを取得を選択します。 2. Windows 11のダウンロード:
Windows 11のEdition(Proを推奨)と使用する言語を選択し、Windows 11のダウンロードを開始します。 3. 仮想マシンの設定:
仮想マシンの名前や保存場所、暗号化パスワードなどを設定します。 4. Windows 11のセットアップ:
VMware FusionまたはParallels Desktopが再起動し、Windows 11のセットアップ画面が表示されます。画面の指示に従って、Windows 11の初期設定を行います。 5. VMware Tools/Parallels Toolsのインストール:
Windows 11のインストール後、VMware ToolsまたはParallels Toolsをインストールします。これにより、ディスプレイの解像度変更や周辺機器の正常動作など、仮想マシン上でのWindowsの使い勝手が向上します。
項目 | VMware Fusion | Parallels Desktop |
---|---|---|
価格 | 無料(個人・商用利用問わず)※Windowsのライセンスは別途必要です。 | 有料(Standard、Pro、Businessの3種類のエディションがあり、サブスクリプションまたは永続ライセンスを選択可能) |
インストールの容易さ | 以前はターミナルを使ったスクリプト実行が必要だったが、最新版では自動インストーラーが付属し、インストールが容易になった。 | Microsoftが公式に承認しており、初心者でも安心して利用できる。Windows 11のダウンロードから初期セットアップまでほぼ自動で行ってくれるため、難しい作業は不要。 |
macOSとの連携 | Parallels Desktopに比べて連携機能は少ない。 | CoherenceモードでWindowsアプリをMacアプリのように利用できる。MacとWindows間でのファイル共有が簡単に行える。 |
グラフィック性能 | DirectX 11に対応し、Windowsのゲームも動作する。 | DirectX 12またはOpenGL 3.3以上をサポートしていないため、これらが必須のゲームやアプリは利用できない場合がある。 |
その他 | 仮想マシンのSSD割り当ては後から増やすことはできるが、減らすことはできない。 | |
推奨ユーザー | 無料でWindows環境を試したいユーザー。DirectX 11対応のWindowsのゲームをMacでプレイしたいユーザー。 | macOSとの連携機能を重視するユーザー。初心者でも簡単にWindows環境を構築したいユーザー。Microsoftの公式サポートを受けたいユーザー。 |
※VMware FusionとParallels DesktopどちらもWindowsのライセンス(プロダクトキー)は必須です。
VMware FusionとParallels Desktop、どちらを選ぶべきかは、あなたの使い方によって異なります。
VMware Fusionがおすすめのユーザー
VMware Fusionは、無料で高機能な仮想化ソフトを利用できる点が最大の魅力です。WindowsのゲームをMacでプレイしてみたい場合は、VMware Fusionがおすすめですが、最新のゲームには非対応の場合があるため注意が必要です。
Parallels Desktopがおすすめのユーザー
Parallels Desktopは、macOSとの連携機能が充実しており、WindowsアプリをMacアプリのようにシームレスに利用できます。初心者でも簡単にWindows環境を構築したい場合は、Parallels Desktopがおすすめです。
※VMware FusionとParallels DesktopどちらもWindowsのライセンス(プロダクトキー)は必須ですのでご注意ください。
この記事では、VMware FusionとParallels Desktopという2つの仮想化ソフトについて、インストール方法や使い勝手を比較検討しました。どちらのソフトを選ぶかは、あなたの使い方や予算によって異なります。無料のVMware FusionでWindows環境を試してみるのも良いですし、macOSとの連携機能が充実したParallels Desktopを選ぶのも良いでしょう。
あなたに合った仮想化ソフトを選んで、AppleシリコンMacで快適なWindows環境を実現してください。