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以前は外付けストレージといえばHDDが主流でしたが、最近ではフラッシュメモリの価格下落に伴いSSDの価格も安くなり、外付けストレージとしての使用が増えてきました。そこで、外付けストレージを増やしたいけれど、SSDとHDDのどちらを選べばよいかわからない方のために、使用用途に応じた使い方や、SSDとHDDのメリットとデメリットについてご説明します。

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SSDに向いている使い方

  • 動画編集用の作業用ストレージ
  • 写真編集
  • データを手軽に持ち歩きたい方
  • HDDの振動や動作音がきになる方
  • 高速なストレージを使いたい方
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HDDに向いている使い方

  • 大容量データの保存
  • データのバックアップ
  • Time Machine用のバックアップストレージ

HDDと比べて非常に高速なSSD

HDDは、高速回転する磁性体を塗布したディスク上のデータが記録されている位置に読み書き用の磁気ヘッドを移動させてデータを読み書きするため、物理的な動作が必要であり、その構造上、時間を短縮するのが難しくなっています。一方、SSDは半導体メモリに電気的にデータを読み書きするため、HDDと比べて圧倒的に速度が速く、衝撃に強い仕組みになっています。

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外付けSSDと外付けHDDの速度をベンチマークソフトを使用して測定しました。同じ4TBのストレージで比較しましたが、OSバージョンや使用機種などのテスト環境が異なるにもかかわらず、SSDの速度はHDDよりも3.8倍から12.9倍速い結果が得られました。一般的な外付けHDDの速度はおおよそ100~250MB/sであるため、SSDとの速度差は顕著です。ただし、同じ4TBの容量でもHDDの方が価格が安いので、使用用途に応じて適切に使い分ける必要があります。

【テスト環境】

使用ストレージHDD
Mercury Elite Pro USB3.2
OWCME3NH7T00-4T
SSD
Macbeth nano UC2
RGHM2MNUC2-NVSSD4T
SSD
Express 1M2
OWCUS4EXP1M2-4TB
接続方式USB3.2 Gen1接続USB3.2 Gen2接続USB4接続
使用機種MacBook Pro 16”
 M1 Pro
(MK193J/A)
MacBookPro 16"
Touch Bar2019 (MVVL2J/A)
MacBook Pro 14"
M1 Pro (MKGP3J/A)
使用OSmacOS 13
Ventura
macOS 12
Monterey
macOS 14
Sonoma

【使用ソフト】Blackmagic Design社 Blackmagic Disk Speed Testを使用

【使用ストレージ】

OWC Mercury Elite Pro USB 3.2ハードディスク

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林檎派 Macbeth nano UC2 SSD

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SSDとHDDの比較

比較項目SSD
HDD
データの読み書き速度とても速い遅い
最大容量小さい大きい
衝撃に対する強さ強い弱い
動作音や振動ないある
大きさと重さ小さくて軽い大きくて重い
容量あたりの価格高い低い

SSDはデータの読み書き速度が速く、衝撃に強く、動作音や振動がなく、軽量で小型ですが、最大容量が小さく価格が高いです。一方、HDDは最大容量が大きく価格も安いですが、速度が遅く、衝撃に弱く、動作音や振動があり、大きくて重いです。

SSDとは

SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDと同じくデータを記録できるストレージデバイスです。HDDは高速回転する磁性体を塗布したディスクに磁気ヘッドを動かしデータを読み書きしますが、SSDは半導体メモリ(NAND型フラッシュメモリ)に電気的にデータを読み書きします。そのため、モーターが内蔵されているHDDと比べて物理的なサイズの制限が少なく、可動部品もないため壊れにくくデータの読み書きが非常に速いです。

SSDのメリット

  • データの読み込みや書き込み速度が非常に速い
  • 可動部品が無いので衝撃で壊れるリスクが少ない
  • サイズが小さくて軽い
  • 物理的な動作がないので静かで振動も無い

SSDは半導体メモリ(NAND型フラッシュメモリ)に電気的にデータを読み書きするため、非常に速いデータの読み書きが可能です。モーターが内蔵されているHDDと比べて物理的なサイズの制限が少なく、可動部品もないため、衝撃に強く、動作音や振動もありません。

SSDのデメリット

  • 容量あたりの価格が高い
  • 最大容量が少ない
  • フラッシュメモリは書き換え可能回数があり、長期保存にも向かない

SSDはHDDと比べて容量あたりの単価が非常に高く、大容量の製品が少ないため、大容量になるほど価格差が広がり高額になります。最近ではSSDの耐久性も向上しており、通常使用であればメーカーの保証期間内に壊れることはほとんどありませんが、SSDに使用されているNAND型フラッシュメモリは特性上、書き換え可能回数に上限があります。この上限を超えた部分は不良ブロックとなり、書き込みができなくなります。また、データの保持期間も有限で、長期間使用しないで放置した場合、データが消える恐れがあるため、長期保存用途には向いていません。

HDDとは

HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、データを記録できるストレージデバイスです。HDDは高速回転する磁性体を塗布したディスクに磁気ヘッドを動かしてデータを読み書きします。SSDが登場する以前は、ストレージといえばHDDが主流でしたが、SSDの価格が安くなると、小容量で速度重視の場合はSSD、大容量の場合はHDDと、選択肢が増えてきました。

HDDのメリット

  • 最大容量が多い
  • 容量あたりの価格が低い

HDDはSSDと比べて大容量の製品が多く、動画、音楽、画像などのデータを大量に保存するのに適しています。また、容量あたりの価格がSSDよりも安いため、コストパフォーマンスに優れています。

HDDのデメリット

  • SSDと比べて速度が遅い、特にランダムアクセスが苦手
  • 衝撃で壊れるリスクが高い
  • モーター等の振動や動作音がする

HDDは磁気ヘッドを物理的に動かしてデータを読み書きするため、電気的にデータの読み書きを行うSSDと比べると速度が遅いです。連続的なデータの読み書きではまだ良いのですが、ディスク上の断片的なデータを読み書きする場合、磁気ヘッドが動き、ディスク上のデータが保存されている場所が回転してくるまで待たなければならないため、非常に時間がかかり速度が遅くなります。また、磁気ヘッドはディスクに接触せずに浮いており、衝撃によってヘッドがディスクに触れると壊れてデータの読み書きができなくなるリスクがあるため、衝撃に弱いです。物理的な動作があるため、振動や動作音が発生し、静粛性に欠けます。

外付けハードディスク

外付けハードディスク

外付けHDDはこちらから

まとめ

SSDはHDDと比べて読み書き速度が非常に高速なため、速度が重要な動画編集や写真編集作業、OSの起動ドライブに適しています。一方、HDDは容量あたりの単価がSSDより安価で、最大容量も大きいため、大量のデータを保存するのに適しており、データのバックアップやTime Machine用のバックアップストレージに向いています。

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